詐欺事件での最高額と言えばこれしかないという事件があります。それはアメリカで起こった「バーナード・ローレンス・マドフ事件」。
その被害額はというと異次元ともいえる推定5兆円。数百億や数千億円という詐欺被害額もありますが、この被害額は史上最高と呼ばれています。
主人公は元NASDAQの会長であるアメリカの実業家バーナード・マドフ氏。
証券投資会社を1960年に設立していて、ニューヨークなどアメリカ中の投資家達から高い信頼を受けていました。業界の中はもちろん社会的にも、犯行が発覚するまでは非常に高い評価を受けた人物です。
しかしマドフが行っていたことは別物。投資家から集めた資金を運用するのではなく、自転車操業のように投資家の配当に回すポンジ・スキームでした。この詐欺の被害にあった投資家は数千人になるとも言われています。
発覚の発端となったのは、サブプライムローンの危機から。多くの被害者たちから同時に払戻を求められ、焦げ付きが70億ドルに上ったことが原因です。
結局マドフ氏は2009年に逮捕されました。そした詐欺及び資金洗浄の罪により、禁固150年の判決となっています。
もちろん現在も服役中ですが、受刑中にはかつてマドフ氏に投資していた、ほかの受刑者に殴られるという事件も起きています。
ビックリするような詐欺事件ですね。