ペニーオークション詐欺事件は、ステマ騒動に発展してからはパニック

 ペニーオークションの詐欺事件と言えば、2012年に発覚したステマ騒動で有名。運営サイトのワールドオークションでは、落札した商品を入札者が入手できず、手数料をダマシ取られていたことが発覚しました。

後に運営会社の社員が、詐欺罪などで逮捕され有罪判決を受けた事件。この事件では、小森純をはじめとする複数の芸能人が、ステルスマーケティングをしていたことが判明しました。

それはブログなどに、ワールドオークションで商品を格安に手に入れた、そんな紹介記事を投稿するというもの。これにはファンなどからも、詐欺の片棒を担いだとして、猛烈な批判を浴びました。

その後、5年間ほど芸能界から消えた小森純は当時のことを語っています。ペニーオークションに加担したのは、信用していたスタイリストから来た案件とのこと。経緯は所属事務所が仕事として、正式に依頼を受けたものだったようです。

ステマ騒動に発展してからは、自分自身はパニックに陥り、芸能界での友達はいなくなったとも。さらにCMやイメージモデルに起用されていたため、その違約金は1億円にも上ったといいます。

ひとつだけ良かったことは事務所が小さかったこと。知られているのは鈴木奈々位で、ほかに目立つメンバーはいなかったようです。

簡単に考えては、いけないこともありますね。

詐欺事件に強い弁護士

 いざという時に詐欺事件に強い弁護士というのは強い味方。ここでは詐欺事件に強い弁護士の注目ポイントを見ていきましょう。

日本には多くの詐欺事件を取り扱っている弁護士がいます。そのなかで最初に注目したいのが、詐欺事件に力を入れている法律事務所。弁護士は全員が法律のスペシャリストですが、そのなかにも事件に対して得手不得手があります。

詐欺事件であれば、詐欺に強い弁護士や詐欺事件専門の弁護士が適任です。それには過去の詐欺事件の実績を調べること。現在はその実績をホームページに掲載している、弁護士事務所も数多くあります。

無料相談をしているかどうかも重要なポイントの一つ。ホームページをいくら見ても、実際に弁護士に会ってみなければ相性は分かりません。対面の無料相談ができると、直接弁護士と話ができるので、相性も確かめられます。

大事なことはほかにもあり、弁護士費用は明瞭になっているかということ。当たり前ですが弁護士に依頼すると、弁護士費用がかかります。

自分自身や家族が詐欺事件の当事者なら、ただでさえ先行きが不安になるもの。最終的にかかる弁護士費用のことまで、悩みたくはありません。

こういったさまざまな点が、詐欺事件に強い弁護士を選ぶ際のポイントです。

じっくり考えたいですね。

西山ファーム 詐欺事件

 西山ファームの詐欺事件も記憶に新しいところです。岡山県の赤磐市で、観光農園を運営していた西山ファーム。出資法違反容疑で2019年、愛知県警により家宅捜索を受けました。ここではその際行われた、具体的な詐欺手口を紹介します

副業というのもおかしな話ですが、最初に上限までのクレジット決済をするところから。西山ファームが取り扱う果物などを、インスタグラムに写真投稿します。

そうすると投稿報酬として、購入金額の3割が仲介会社から返金。さらに商品は買取業者へ売却し、購入金額の7割を買取業者から返金。そういった資金サイクルです。

一見損はないように見えますが、これはただお金を回しているだけ。しかも金利が実質目減りしているので、いつかは破綻します。これはインスタグラムのインフルエンサーなどを、上手く活用していますが出資法違反や架空請求。

破産手続きとなっている西山ファームですが、負債総額は少なくとも35億円に上っています。さらに投資した資金返還を求める集団訴訟を、17都道府県の約200人が起こすことも分かっています。

原告は愛知県が最多で、被害者の中では20代から30代の若者が多くなっています。一朝一夕に儲かる話は、そこらに転がっていませんね。

クラウドファンディング 詐欺事件

 クラウドファンディングによる詐欺事件も海外では起こっています。現在は広く認知されることとなっているクラウドファンディング。斬新なさまざまなアイデアを生み出すことで、感動の渦に人々を巻き込んだプロジェクトが大きな注目を集めています。

その一方では、失敗に終わった事例も数多く、なかには詐欺事件とされるプロジェクトも存在。海外では最近そういったプロジェクトも多発しているようです。

ここではいくつか紹介しましょう。2012年のこと。限定デザインのトランプ制作プロジェクトを開始したのは、米国のAltius Management。

クラウドファンディングで、約800人の支援者から300万円ほどの資金を募ることに成功します。トランプが送られて来るのを、サポーターは待ち望んでいました。

しかし期日である2012年12月を過ぎ、出資者のもとにトランプが届くことはありませんでした。さらに翌年以降、Altius Managementとは音信不通状態。ワシントン州裁判所から支援者へ資金払い戻し命令を受けています。

もうひとつは2Dアクションゲーム開発の話。2014年にプロジェクトが始まり、約3千人の支援者から900万円ほどを、クラウドファンディングで集めました。

いざ実行に取り掛かかるも、制作時間がかかり過ぎ予算が底をついてしまいました。このことでプロジェクトは中止。

もちろん支援者たちは返金を求めます。起案者のウィリアムさんは、我々は泥棒ではないとして返金を約束しています。ただ無職の彼がいつ返金できるかは未定です。

クラウドファンディングにも色々なことがありますね。

クヒオ 詐欺事件

 クヒオと呼ばれる詐欺事件も知っておきたいものの一つ。1970年代から90年代にかけ、約20年もの期間。結婚詐欺を続けていたのが、結婚詐欺師の「クヒオ大佐」こと鈴木和弘です。

実際に1億円の結婚詐欺事件で逮捕され、ワイドショーなどでも大きな扱いを受けました。後には、堺雅人主演で映画にもなっています。

本人の略歴をみると、生まれは北海道の網走市。職業訓練学校を卒業した後、東京へ上京した日本人。元自衛官となっているが、いつの頃からか髪を金髪に染め、レプリカの軍服を着てカタコトの日本語を使うようになりました。

自称を「ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐」と名乗っていて、アメリカ空軍パイロットでエリザベス女王の親類とも。履歴では6歳でワシントン大学卒業ともなっていて、中途半端どころの詐称ではありません。

このクヒオ大佐は女性を巧みに口説くのが上手く、交際女性に結婚話を持ちかけては結婚費用をだまし取っていました。

その際、結婚すれば軍から5千万円の結納金支給や、イギリス王室から5億円のお祝い金などと言っていました。

去り際には、最前線に行くことになった。仮に自分が戦死しても、貴方には軍から莫大な額の功労金が支給されると言い残していました。

随分とでたらめな話ばかりですが、そのような言い分を信用させてしまうのが結婚詐欺師でしょうか。

出会いたくない人物ですね。

ねむの木学園 詐欺事件

ねむの木学園も詐欺事件に関するものに見舞われています。静岡県の掛川市にある肢体不自由児療護施設、ねむの木学園は園長で女優の宮城まり子さんでも有名。

このねむの木学園が現金約1500万円がだまし取られた事件。詐欺容疑で逮捕された広沢憲行容疑者は、同園の口座から約5億円を引き出した件でも取り調べを受けています。

自分がプロデュースする歌手のコンサート会場費をはじめ、スタッフの人件費などに使用していたとみられています。ほかにもプロモーションビデオを制作したり、映画制作などにも乗り出そうとしていたことも後日発覚。

銀行口座は、宮城さん個人とねむの木学園のものを合わせ10以上もありました。この口座を管理していたのは、同園で職員だった近藤由美子容疑者。広沢容疑者との関係が疑われています。

広沢容疑者は2002年11月頃から、ねむの木学園に出入りしていました。子どもたちを支援する行事にボランティアとして参加したり、クリスマスケーキや中古車など、色々なものを学園側に寄贈することがあったといいます。

日頃から周囲には、学園にとり大切な人と思われていました。警察関係者はねむの木学園に近づいた理由や、きっかけなどについて解明をしています。

本当にとんでもない奴ですね。

詐欺事件 最高額

詐欺事件での最高額と言えばこれしかないという事件があります。それはアメリカで起こった「バーナード・ローレンス・マドフ事件」。

その被害額はというと異次元ともいえる推定5兆円。数百億や数千億円という詐欺被害額もありますが、この被害額は史上最高と呼ばれています。

主人公は元NASDAQの会長であるアメリカの実業家バーナード・マドフ氏。

証券投資会社を1960年に設立していて、ニューヨークなどアメリカ中の投資家達から高い信頼を受けていました。業界の中はもちろん社会的にも、犯行が発覚するまでは非常に高い評価を受けた人物です。

しかしマドフが行っていたことは別物。投資家から集めた資金を運用するのではなく、自転車操業のように投資家の配当に回すポンジ・スキームでした。この詐欺の被害にあった投資家は数千人になるとも言われています。

発覚の発端となったのは、サブプライムローンの危機から。多くの被害者たちから同時に払戻を求められ、焦げ付きが70億ドルに上ったことが原因です。

結局マドフ氏は2009年に逮捕されました。そした詐欺及び資金洗浄の罪により、禁固150年の判決となっています。

もちろん現在も服役中ですが、受刑中にはかつてマドフ氏に投資していた、ほかの受刑者に殴られるという事件も起きています。

ビックリするような詐欺事件ですね。

詐欺事件 キング

詐欺事件のキングというのも有名な話です。高配当を謳うことにより、1万人以上を超える出資者から現金をだまし取った事件。

逮捕された銅子正人(どうこまさと)容疑者(当時41歳)は「キング」と呼ばれていました。投資会社であるテキシアジャパンHDの実質的な経営者とみられています。

設立された2013年9月から、4年間で集めた総金額は約460億円。出資金を集めていたのは、海外での富裕層向けの資産運用という名目から。一口100万円からとなっていて、毎月の利率が3%という現実味がある数字で出資を促していました。

設立当初はシンガポールにある自宅マンションに出資者を招待。さらに日本全国で歌手「KING」の音楽ライブのほか、バーベキューパーティーなどを開催、現金を配っていました。

このころは配当も出ていたため、出資者は信頼していました。出資額は1人400万円くらいが平均で、中には1億円を支払った人もいたといいます。

2016年頃のこと。テキシア社での資金集め方法が巧妙になります。群馬県の渋川市にある、戦没者を弔う宗教法人「元佑教(げんゆうきょう)」を購入。

信者とテキシアジャパンHDの会員を対象に、「金」の購入を格安価格で呼びかけました。

久間章生元防衛大臣を広告塔に起用し、「キング」と並ぶツーショット写真が載った案内状を送付していました。

警察はテキシア社の関係先を捜索したものの、押収したのはわずか数千万円。集められた巨額の資金は煙のように消えています。

どこに行ったのでしょうね。

詐欺事件

本日から詐欺事件について投稿します。

よろしくお願いします。